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北朝鮮レストラン1

李君は今年26歳で、中国の沿岸部の都市のソフト会社で日本語の技術通訳をやっていた。李君の所属部署は組み込み系の開発を展開しているソフトウェア開発部門であって、日本のある家電会社のために、家電製品で使われるソフトウェア開発サービスを提供していた。つまり、オフショアの開発というもんた。


夕方に同じ会社の同僚の佐藤(46歳、単身赴任3年目)と一緒に北朝鮮レストランにいくことにした。李君は佐藤のことが好きだった。佐藤は単身赴任で、週末には李君をよく夕食に誘ってくれた。佐藤は結構面白い人だが、時間の制約でこのあたりの話は別の機会にゆっくり話そう。


李君の住んでいる町には、北朝鮮のレストランが4つあったが、北朝鮮への制裁の影響か(窓には「内装のため、営業中止」と書いてあった)、今は一つしか残っていなかった。


李君の知る限りでは、北朝鮮のレストランは中国のこの町で結構高い料理店だった。一番高いのは、日本の懐石料理で大体一人あたりの予算が6000元(9万円あまり)、二番がフラン料理で一人あたりの予算が600元以上で(9千円以上)、三番目が大体北朝鮮料理屋だと思っていた。北朝鮮料理屋は韓国料理より素朴で、田舎料理のような感じだが、料金は韓国料理の二倍ぐらいもした。天気が熱いので、平壌冷麺だけを頼む人も多かった。


 李君と佐藤が北朝鮮のレストランの「モラン平壌レストラン」についたのは夕方の7時頃だった。レストランには北朝鮮からきた美女の従業員が多いというのが印象的だった。李君と佐藤さんが平壌冷麺と焼肉、ナムルなどを注文し、食べ始め頃には北朝鮮からきた従業員たちのショーが始まった。早速、その風景を写真を紹介しておこう。


ショーは結構、面白かった。佐藤は北朝鮮のショーを見るのは初めてなので結構新鮮な体験だったという。


佐藤はビールが強かった。大同江ビールを飲んでいたが、価格は青島ビールの5倍ぐらいだった。佐藤はビールを飲みながら、李君と韓国出張の予定について、話した。佐藤さんの会社は韓国の某家電製品企業にも組み込みソフトを提供しているが、そのソフトウェアは李君の会社でオフショア開発で開発していた。日本で要件定義書を概要設計書を作成して、李君の中国会社で、詳細設計とコーディングと単体テスト、結合テストなどを行う。李君が所属している中国の会社では、最初は、コーディングのみを担当していたが、佐藤さんが現地にきていろいろ指導をしてくれたおかげで、今は、詳細設計と結合テストまでできるようになった。
最近は、中国の人件費もあがり、日本の会社もインドやベトナムなどの地域への進出が目たち、単純なコストだけでは、中国会社を使うメリットが薄いので、もっと創造的な仕事をしてほしいと佐藤はいつも力説している。


佐藤は、ビールを飲みながら、仕事の話をした。今回は新モデルの家電製品に使われる組み込みソフトのために、お客様の要望をヒヤリングするために、韓国企業を訪問することになっている。李君は朝鮮族で、日本語も韓国語も堪能であるから、技術通訳として、今回に佐藤さんと中国人の部長に同行して韓国を訪問することになっている。。


佐藤の話をいろいろ聞きながら、李君は不安を感じた。それは、佐藤さんの話ではなく、近くのところで、北朝鮮の美女のスタッフが話した内容が耳に聞こえたからだった。(続く)