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北朝鮮レストラン3

李君がいろんな複雑な思いでまゆをしかめている時に、大学時代の王姉ちゃんから電話がかかってきた。大学時代に王姉ちゃんは李君と同じ文学部に所属していたが、李君の文学才能を高く評価していた。たが李君は生真面目な人だったので、この性格ではガールフレンドもできないのではないかと心配してくれた。読書が好きで静かに李君に比べて、王姉ちゃんはスポーツも好きで、とても社交的であった。王姉ちゃんは電話で李君の近況を聞いて、いつものように、ガールフレンドはできたかと質問した。李君に、もう26歳だから、前向きに行動しないとダメだという。王姉ちゃんは他の都市で結婚のコンサルティングビジネスをやっているが、最近は恋愛に関するブログを開設しており、お役にたつ情報が一杯あり、李君にもぜひみてもらい、活用していただきたいそうだ。


李君はまだ恋愛関連の小説や恋愛テクニック関連の文章などを読んだことはなく、李君が通常愛読している本としては、南懐瑾(ナン・カイキン)大師の仏教関連の本が多かった。また、南懐瑾先生のもっとも有名な「論語別裁」の本も好きだった。「論語」で一番有名なのは「朋遠方より来たるあり。また楽しからずや」(朋友(péng you自(zì)远(yuǎn)方(fāng)来(lái),不(bú)亦(yì)乐(lè)乎(hū))の名言だった。また、技術関係の本も幅広く読んでいた。李君がつとめている会社では組み込み系ソフト(C、C++言語など)以外に、オープン系ソフト(Java、PHPなど)、SAPパッケージ(ABAP、Web Dynproなど)などの製品の開発や販売を幅広くやっており、李君も様々なコンピュータ言語を取得していた。コンピュータ言語というのは、文法が基本的に似ているもんなので、一つを習得すれば、ほかを取得するのも容易であった。


実は李君の恋愛問題は、中国国内の王姉ちゃんだけではなく、日本からやってきた佐藤も結構心配していて、国際問題に発展していた。佐藤は「李君はとても生真面目な性格で、開発などの仕事には向いているけど、それでガールフレンド作れるの?趙さんと付き合ってみたら」と勧めたことがある。佐藤がいう趙さんは李君の開発部署で唯一に女性で彼女は事務担当であった。


明るくて、熱心で開発チームの皆に愛されていた。その趙さんは既にボーイフレンドがい
る。
佐藤は週末にはよく李君を夕食会に誘い、夕食会以外に二次会にもよく誘った。李君の住んでいる町には、日本街があるが、そこにはスナックやクラブなどがずらりと並んでいた。佐藤の見解では、李君がガールフレンドを作るには、とりあえず、よく照れる性格を克服する必要があるそうだ。


李君はそのお金がもったいないと思った。李君はどこにいっても、消費に掛かったお金をちゃんとチェックするくせがあるので、ここでもちゃんと明記しておこう。スナックはお嬢んがついて、お酒のサービスをしたり、いろいろ話し合ったりする。個室ルーム代と酒の代金は別途に掛からなくて、1時間に1人あたり100元(1500円)で、クラブの場合には、これよりもっとかかる。日本語堪能な美人スタッフが多数在籍しており、セット料100元(1500円)、指名料200元(3000円)、ボトル380元(5686円)~の消費になる。その日に飲めなかったボトルには名前を記入してあずけていただくことも可能だ。


李君は初めてクラブに行った時はとても恥ずかしく感じた。佐藤はお嬢さんと踊りながら、李君にも勧めたが、李君は日本語の歌だけ歌った。「サボテンの花」「ラブストーリーは突然に」などを熱唱し、佐藤は「空港」などの歌を歌った。お嬢さんが「とてもおとなしいね」と李君の手を触ると、李君はドキドキしちゃって恥ずかしかった。

帰る時に、李君は佐藤に質問した。「佐藤さんはなぜいつも二次会に誘ってくれんですか。私は別に好きではありませんよ」佐藤は「それはあなたが単身でかわいいそうだと思ったからだよ」と答えた。それ以来、佐藤から二次会に誘われることはなかった。


李君は単身でも別に寂しいとか、不自由に感じることはなかった。たが、田舎にいる両親にとって、李君は一人息子であり、早くガールフレンドを作り、結婚をすることを望んでいた。ただ、中国で恋愛して結婚するのは簡単な話ではない。このあたりの話は次にしよう。「続く」